underground Monsoonsquall

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矢のように過ぎ去る3月3週。3月だっていうのに一昨日とか昨日とかなんだろうあの寒さは。夜が明ける直前に一番暗くて静かな時間が訪れるように、春がきて暖かくなる直前に、一番寒くて乾いた時期がきているみたいだ。そうやって季節は巡って春もあれば雨季もあって夏になって、また秋になって同じような時期に再び冬に巡ってくるわけだけど、その季節の色の移り変わりと同じくらい人だって移り変わっていて、春になれば卒業だとかお別れだとか、始まりだとか出会いだとか、それぞれにとってそれぞれの周期のリズムがあって、それは長かれ短かれリピートするものだって思った。例えば雨季だって、それをその期間でみたら冷たいし肌寒いし、あんまりいいものじゃないと思ってたけど、花だって緑だって、例えば稲だって、雨に降られることで成長するっていう事が極めて普通な日常の中で起こっていて、そう考えると人だって山みたいなもんで、感情の起伏や波だって季節の色づきのようなもので、染まったり染められたり、雨に降られることで育つ緑と同じように、底辺にいるときだってそれは夏に向けて育っていく過程のひとつなんじゃないかって無駄に寒い赤坂の空を昼下がりに寝ぼけ眼で眺めながら考えていて、そんなときだからこそ、人間としてのいのちの根がふかくなるっていうのはみつを氏が言ってたけど、細く貧弱な茎をひょろひょろと上に延ばして高さを稼ぐ余裕があるんなら、もっとしっかりと根をはって自分の幹だったり枝だったり、葉だったり花だったりを支えて行けるようになれればと思ったりした。いつか懐かしんで振り返れればいいな、って言う話。

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今年は結局雪を見てないって話。


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鈴木健一 | suzuki kenichi
FICC所属、デザイン、アートディレクション担当。
写真と音と料理とラーメンズ好きな低血圧男子。
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