会社にいる時間って、もしかしたら家族と過ごしているよりも長いのかもしれない。
そんな時間を共有している同僚も上司も、なんだか不思議な繋がりだなあと思ってた。
その事を知ったのはもう1ヶ月半も過ぎた後だった。
前に所属していた会社が解体されていた。デザインの仕事を始めたきっかけとなる会社だったわけで、知った時は仕事中にも関わらず声を上げてしまった。でもいつも声を上げているから紛れていてなんとでもなかった。
その日の夜にキムラさんと渋谷で飲んだ。キムラさんは僕にHTMLのなんたらを教えてくれたのは彼なのかもしれないなって思う時があるくらいお世話になった人で、なぜか自分が辞めてからのほうがよく話すようになった。離れてみて失ってしまう事もあるけれども、こうして離れてみて気がつく事だってある。梅雨に会って以来だからひと季節ぶりなのか、そう思わせない位喋って飲みながら、こういうのってきっと状況が変わっても続いていく事なんじゃないのかなってぼんやりと考えていた。会社に一緒に仕事をしていた事実はあれど、今はお互い別の道を歩いていて、仕事ですら関わる事がないけれど、こうして繋がりあっていられるような出会いがあった事はこの先もずっと大切にしていたい。12月は他のメンバーにも会えたらなあと思う。
高校の友達と246で飲んだ。なんだかめまぐるしい毎日である意味岐路みたいなタイミングで話が聞けてちょっと自分を顧みてた。卒業してからだと7年、もう小学生の1サイクルですら超えてるんだな。当時じゃ話さなかった事ですらぽろぽろと話せるようになったのはなんなんだろうね。彼女はなんと店長になっているらしく聞いた時はアホみたいに「すごいねー!」を連呼してしまっていた。人は本当に驚いた時は声にならないか、恐ろしく単純な事しか言えなくなるって誰かが言っていた気がする。ただの持論かもしれないけど。
ルッコラのサラダは思いのほか量が少なかった。気がつけば野菜豆腐野菜おでん野菜お酒野菜牛乳豆腐の生活で出張から帰ってきてから体重が8Kg減った。身体が軽くなって前よりもかなり集中しやすくなったのと身体感覚が敏感になった、においとか。あとちょっとだけキノコが好きになった。
実家に帰ったらおばあちゃんに名前を忘れられていた。
ほら、誰だかわかる?って聞く母親に対し満面の笑みでごまかそうとする叔母。そうきたか。
弟の名前は言えるわけだからきっと印象づけが足りないんだろうか。という事で思いっきり変顔キャラのイメージを植え付けてきた。後悔はしていない。
凛はいまだ覚えていてくれていた。てかまだ半年ぶりくらいだし。空には寝ていたら踏まれた。ぱっと見瘦せたと思っていたけどそうでもなかった。相変わらず本棚の上にある弟のNIKEのスニーカーの箱がお気に入りみたいだ。見つからない時はだいたいここにいるんだって。
半日くらい時間が空いたから音楽と本を持って運転しながら水戸まで行った。やっぱ東京に行くより遠くてちょっと眠くなりながらたどり着いた海はもう冬の寒さを呈してきていて、サーファーがぽつぽつと、たまに犬の散歩をしている人くらい。どでかい丸太に座ってぼーっと本を読む。環境音は波のざわめきだけの全画面ほぼ自然物な空間が肌に染み渡ってくるみたいで心地よかった。波が浜辺に貝殻を打ち上げるみたいな感覚で静かに思いを巡らせて、くすぶってた気持ちの整理をした。
橋本君とたこちゃんとも飲んだ。とりあえずビールのタイミングでご飯付きのお膳をオーダーする彼を横目に勢いで思いついただけ頼んだら即テーブルが埋まった。居酒屋全体がなんだか学生ノリみたいな賑わいでなんだかお店を間違えてしまった錯覚に陥ったけどあれはあれでありなんだろうな。
それにしてもあんまり写真が撮れなかった。iPhoneにはつぶれて寝ているシャツ姿のたこちゃんしかなかった。写真といえば自分が写真を始めたての頃に憧れていた人に全然別の形で再会した。色も、トーンも当時4、5年前の面影が残っていて自分の原風景みたいなものに出会えた気分だった。再会っていうか面識は無いのでいつか会えたらいいなと淡く思いを馳せる。
未だにたこちゃんはシャツにネクタイだけど学生に見えてしまう。見た目若いって羨ましいね。お土産にトミーが噂していた赤霧島をもらった。なんで君が持ってんのよ。
ついつい面白おかしく話し込んじゃってあんまり普通の話が出来なかったからまた一緒に飲めたらいいなと思う。とりあえずあれが忘年会ってことでよかったのかな。。
時間は待っていてはくれない、いつまでも立ち止まっているわけにはいかないってそうこうしながらこの季節は色々と考えてしまう。多分去年もそうだったんだろうな。
思い過ごしや思い込みに踊らされるよりも今出来る事を。それが先に繋がっていく。
そんな事を頭の隅に置きつつ過ごす11月4週。
